[アトリエ製作現場 ルース(裸石) 最新のお知らせ]【アトリエ制作風景】レインボームーンストーンのペンダント
アダンスタッフ久保田です。
昨年の誕生日に何か記念になるものを、と思い立ち誕生石のペンダントを作ることにしました。
6月生まれの私はパールかムーンストーンが誕生石です。
日本の6月、梅雨の時期にぴったりの優しい雰囲気でどちらも大好きな宝石です。
今回はレインボームーンストーンでペンダントを作ることにしました。
ツーソン買い付けで出会ったレインボームーンストーン、その名の通り虹色のシラーが美しいルースです。
角度によってブルーやピンク、オレンジなど様々な色が現れます。
ルースのままで眺めていても十分楽しいのですが、身に着けられるようにいざ加工開始です。
シャンパンゴールドの線材を切って曲げて、ロー付け(溶接)していきます。
ゴールドは素材の特性としてバネ性があるので、火を当てると曲げた部分がぐにゃんと反発して変形するため、この工程は難しかったです。
微調整しながら徐々に形を組んでいき、ちょっと間の空いた部分があったので寄り線を追加することに。
すべてのパーツを組み上げたら最後の難関はそう、石留めです。ドキドキします。
まずは動かないように台座に固定します。
少しずつ爪を倒していき、、なんとか無事に石留めができました。
途中、3分くらい呼吸が止まっていたのではないかというほど集中していました。
あとは仕上げをしたら完成です。
時間はかかってしまいましたがなんとか形になりほっとしています。
誕生石のジュエリー、大切に使いたいと思います。
[海外仕入旅行記]アリゾナ州ツーソンで行われる世界最大のジェムショーに買い付けに行ってきました
アダンスタッフ久保田です。
先月アリゾナ州ツーソンで行われたジェムショーに買い付けに行って参りました。
ツーソンといえば巨大サボテン、今年も堂々と会場前に鎮座しておりました。
一体何メートルにまで成長するのでしょうか。
ジェムショーが開催されるこの時期は町中にテントやホテルの一室を使ったポップアップ会場がたくさんできあがるのですが、
中でもひときわ大きくメインとなるテント会場がこちらのGJXです。
アメリカ以外の出展社さんが多く、中南米や世界各国からのルースが集まります。
きれいなルースたちが所狭しと並んでいます。
宝石のキラキラと強烈な照明のせいで目をつぶっても残像が残りそうなほどの迫力があります。
照明の元では段々と色味が分からなくなってしまう時もあるのでそんな時のとっておき技は、、、
外に出ます。
なんとトレイごと会場外への持ち出しをさせてくれるブースが多いのです。
会場外には同じように自然光でルースをじっくり見ている人がちらほら。
隣に座っている人同士で「これどう思う?」という会話が始まることも多々あります。
そうこうして今回買い付けたルースを少しですがご紹介いたします。
こちらはつるんとしたトルマリン。
カボション面を上にすると、うるっとした中にもきらりとした輝きがあり魅力的なルースです。
こちらはデュモルチェライトインクオーツ。
ほんのりした青みが涼しげで、クオーツに閉じ込められた結晶の様子はまるでスノードームのようです。
こちらはスモーキーなグレーダイヤモンド。
大振りで質のいいものが見つかったのでジュエリーにお仕立てするのが楽しみです。
他にも色々なルースを買い付けて参りましたので、これから新作作りに励みたいと思います。
どうぞみなさまお楽しみになさってくださいね。