オーダーメイドジュエリー専門店 ADAM BLOG

ツーソンでの仕入れ二日目です。

今日は、少しだけ寒さが和らぎました!
ホテルの噴水が凍るくらいの大寒波、やはりかなり異例の寒さのようです。

さて、今日は、ツーソンのジェムフェアの一番のメイン会場である、コンベンションセンターの会場です。
ここは、いわゆる見本市会場で、高い天井の大きなスペースにかなりゆったりとした配置で展示が行われています。

特に、香港やドイツ、もちろん東京の展示会でも、ほとんどお目にかかれないアメリカの業者も多く出展していて、非常に新鮮。

ただ、昨日はかなりハイペースで仕入れをしてしまったので、今日は少し落ち着いて、ゆっくり狙いを定めます。

一通り、会場を巡ったあと、おおよそ仕入れの予定のものを決め、会場の外へ。
次は、ツーソンの名物でもある、テント会場へ向かいます。
ツーソンのミネラルショーは、毎年1月の終わりから約一ヶ月ほど、ツーソンの町全体で行われます。
先に紹介したメインの会場を中心に、2,30km四方に会場が点在し、その多くがホテルやモーテルの客室、そして下の写真のような巨大な特設テントを使用した会場になります。

まず雨が降ることはないであろうツーソンの土地柄を利用し、どこの会場も日よけはあるけど壁はない半オープンエア。

それぞれの会場に特色があるようですが、まずはメイン会場から歩いていける3つのテント&モーテル会場へ。

さっそく、露天の業者でツーソンのあるアリゾナ産のトルコ石の原石のかけらをゲット!
原石といっても、サイズも綺麗さもそのままリングやペンダントなどのアイテムに使えそうです。

テントは、宝石もあるのですが、基本的には鉱物がメイン。
こちらは中に大人も入れそうな大きなアメジストの結晶。

人の背丈よりずっと大きい、水晶の結晶。しかもそれほど値段は高くない。。
誰が買うの?どこにおくの?どうやって持っていくの?
テント会場は驚きのものばかりです!

続く

婚約指輪・結婚指輪のオーダーメイドジュエリー専門店「ADAM〈アダン〉」
TEL / FAX 03-3418-7008 10:30 〜 16:00(土曜のみ18:00まで) 水曜・日曜定休

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いよいよ、ツーソンでの仕入れ開始です!

ツーソンのミネラルショーは、ツーソンの町中で展示が行われるのですが、宝石を扱うジェムショーのメインの会場は二つあり、ひとつがコンベンションセンター(見本市会場)で、もう一つが会期間中だけ特設される巨大テントです。

テントといっても、中に入ればもう大きな展示場そのものです。

初めてのツーソン、初めての展示会場で、最初は緊張しましたが、会場内を歩き始めると、香港やドイツの展示会で顔見知りの業者も多く、ちょっと安心。逆に徐々に興奮してきて、本格的に仕入れ開始です!

最初は、一番のお目当てのトルマリンの針が中心に入っているミラーカットのクオーツを早々に見つけ小躍り!
そのあとは、見るもの見つかるもの、それぞれ石がかけがえなく素晴らしく、どんどん買い付け、あっという間に所持金がなくなっていきます。

ブラジルでお世話になった業者も出展していて、香港のフェア以来の久々の再会に、無駄話も色々しながら、お勧めの石の中から選別。あっという間に時間が過ぎていきます。

ドイツに行かないと会えないと思っていたドイツの石屋さん(宝石の研磨の世界では本当にトップレベルの業者)もたくさん出展していて、あーイタリアの学校に行ってた日本人だ、とすぐに分かってくれたりして、とても嬉しく思ったり。世界中の案外限られた人たちで成り立っている狭い世界を実感します。

香港のショーも、世界中から業者もバイヤーも集まり、中国パワーも手伝っていまや世界最大のジュエリーショーになりつつありますが、ツーソンのショーはある意味、宝石の聖地で、世界中から売る人も買う人も宝石が好きな人たちが集まって強い共感を持ちながらやり取りしている感じがします。
また、もちろんなのですがアメリカの業者がとても多く、日本の業者と同じく国内だけでビジネスをしている業者が多いので、彼らに会えたのはとても新鮮で、はじめてアメリカのジュエリー業界に触れた気がしました。

結局朝の10時から夕方の6時まで、昼食もマヒィンを立ちながら食べただけで、後はずっと石選び。至福の8時間でした。

ただ、3日で使う予定だった予算を完全に一日で使い切ってしまいました。。

全く温存できず。反省。

 

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無事、ロサンゼルス経由でツーソンに到着しました!

夕方発の飛行機でそれほど眠れるわけはなく、日本時間で午前2時頃(現地時間は朝の9時頃)にアメリカに到着し、そのまま時差ぼけを強制補正するため、夜まで寝ずに過ごしました。

夕方にホテルにチェックインしてから、猛烈な眠気が襲ってきましたが、同行していただいている方のお誘いで、夜は、ディズニーランド内のレストランのような、ウェスタン満点のステーキ屋さんに。

メニューは、Tボーンステーキの種類が、大きさにより、ビックカウボーイ(L)とカウボーイ(M)とカウガール(S)。ビックカウボーイは、アメリカ人の食べるラージなのでさすがにやばいですが、カウガールはプライド的に頼めないので、カウボーイで。

で、出てきたのがこちら↓

これは一種のカウボーイ的な挑戦状だと受け取り、完食しなければカウガールに笑われると覚悟を決めます。

しかし、案外。
脂身のない味は深いけどあっさりとした赤みのステークは、カルフォルニアワインの相性も抜群に、案外見る見る平らげ、完勝!

30を過ぎてから急激に油脂を消化できなくなったへなちょこな胃袋でも、それほど胃もたれすることもなく、ホテルに帰ってからも、時差ぼけ対策にもう一息と、2時間あまりビールを飲み、就寝。

仕入初日は、抜群のコンディションで目覚めました!

さて、いよいよ初ツーソン、仕入れに向かいます!

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昨年のブラジルへの仕入れ旅行に続き、今年もアメリカ大陸へ仕入れに。ブラジルと同じく、憧れのツーソンです。

ブラジルは、鉱山の街まで訪れましたが、ツーソンは見本市です。
といっても、タダの見本市ではなく、約一ヶ月間ツーソンの町全体が見本市会場となる、世界最大の鉱物フェア。
ジュエリーに使用するジェムストーンをはじめ、アクセサリーに使用するビーズ用の原石、
隕石や化石などのまさに鉱物コレクターアイテム、そして置物用の大きな天然石まで、
あらゆる石が世界中からのこのツーソンに集結し、またそれを求めて世界中からバイヤーが集まってきます。

いつかは行きたいと思っていたけれども、ヨーロッパやアジアで訪れるジュエリーの見本市と違い、
ともかく規模が膨大すぎて、手を出せずにいたのですが、
今回は、毎年仕入れに出掛ける同業のよき友人の好意に甘えて、同行できることになり、
何とか時間をやりくりして3泊5日の強行軍で出掛けることにしました。

しかし、ツーソンという町。ジュエリー関係者以外、名前を知っている人もほとんどいないくらい、
観光ではほぼ訪れる理由のない町(と言ったら失礼かな)。
アリゾナの南、メキシコの国境まですぐの砂漠の町です。

 

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ブラジル出張報告、いよいよ最終回です!

無事、仕入を終え、ブラジルで残されたわずかな時間を過ごすため、同じミナスジェライス州にある世界遺産の街「オーロプレット」へレンタカーで移動。またしても400km近い移動ですが、今回はあえて幹線道路を通らずに田舎道を選んだところ、トラックも少なくかなり快適に移動できました。

AM
オーロプレットは、直訳すると「黒い金」という名前の街で、ブラジルへの移民が始まった頃、ゴールドラッシュに沸いた金鉱山の街です。
街のいたるところに、ブラジル独特のゴシック様式の荘厳な教会がたち、遠くから街を眺めた時も良いアクセントになっています。ちょうど日曜日の午前には、近所の人が熱心にミサに集まる現役のカトリック教会です。
とても美しい街で、たくさん街歩きしたいところなのですが。。。

街は、全体が山の斜面に成り立っていて、基本的に道はすべて坂道。しかも、すべて大きな丸石の石畳で覆われているので、ところどころにある急坂は、雨が降ったら登るのはもちろん、降りることすら難しいツルツルの道となり、実際に夕立の中歩いていたら、それほど勾配の無い坂で、数年振りにつるんとお尻から見事に転びました。。痛かったぁ。。。

雨が降っていなくても、ものすごい日差しで、坂道だらけの街を100mも歩けばヘトヘト。
せっかく綺麗な町並みなのに、あまり満喫できなかった気がします。。

街の中にも、金鉱山の跡があり、教会にも何kgもの純金を使った装飾が施されていたりと、ゴールドラッシュの名残がいたるところに残る街ですが、少し郊外に大規模な金鉱山跡があり、観光用に開放されています。

鉱山の中へは、実際に使用していた作業用のトロッコで入っていきます。頼りない細い線路に、板だけで作ったトロッコをワイヤーに吊るして下ろしていく本当にシンプルな乗り物で、ある意味ものすごい迫力満点です。結構長い時間ガタガタゴトゴトと穴の中を降りて行きおよそ地下300メートルの地底部分に到着。

地底部分は、掘りあげた大きな空間になっていて、露出した岩肌に光を当てると、残念ながら金ではないですが、鉄や銅を多く含む色々な金属や水晶の結晶の塊がキラキラとして綺麗です。本当にブラジルはあらゆる鉱物に恵まれた国なんだなぁと妙に実感します。
そういえば、街に敷き詰められた石畳の丸石も、石によっては、ひょうめんがものすごくキラキラと光り輝いていました!

さらに奥に進むと、湧き出す水で洞窟内が大きな池になっていて、その気があればダイビングが出来る(実際にちょうどやっている人たちがいました)ほど深さがあるそうです。
僕は、閉所恐怖症気味で、まあまあ水も怖いので無理ですが。。

洞窟からでたあと、ガイドのお兄さんが、純金の採集方法を実演。実際にここで取れた岩石を細かく砕いたものを水と一緒にすり鉢状のたらいの中でゆっくりまわしていくと、、、

アブラカタブラ・・。おおおっ!
一番比重の重い金だけが残りました。すごい!
ブラジルでは、こういった原始的な金の採掘はもう行われていないのですが、宝石となるとまだ地表を掘って採集する露天掘りが主流で、いまだに手作業でふるいにかけたり、川底をさらったりしているそうです。そのような労働は、ブラジルの中でも最底辺の仕事で、「ガリンペイロ」と呼ばれ、夢見る者というたとえでも使われますが、実際はそうはなりたくない身分の象徴的な言葉とされているようです。
「あんたちゃんと勉強しないと、将来はガンロペーロになって、毎日泥だらけでダイヤモンドさらいの毎日よ!」

オーロプレットでは、金以外にもたくさんの鉱物が現在でも町の近郊で産出されていて、オレンジ色とピンク色が綺麗なインペリアルトパーズの世界で唯一の鉱山もこの街のそばにあるそうです。

ワシントンDCリンカーン記念堂前にて I HAVE A DREAM!

約10日間のブラジル滞在も、あっという間に時間が過ぎ、ついに帰国の時が。
最終日前日は、サンパウロやリオでは、ともに停電や倒木があるほどの大嵐になったそうですが、出発地のサンパウロに移動する飛行機が若干遅れた程度で、ミナスはそれほどの雨にはならず、滞在中ずっと天候にも恵まれました。そしてブラジルの強い日差しで、店頭に立つのが憚れるほど日焼けしました・・・。
帰路は、乗り換えのためワシントンDCで一泊し、ほぼ丸3日かけて無事帰国しました。

 


最後にこの場を借りて、今回の旅に同行してくれたK氏に感謝。
彼は中学高校大学と11年間の同級生で、大学時代には数十ヶ国を一緒に貧乏旅行して廻った仲ですが、いつの間にか会社でもえらくなり、綺麗な奥さんにもかわいい愛娘にもめぐまれたにもかかわらず、今回ガードマン役をかって出てくれたおかげ(冗談です)で、出発前に危険危険と脅された未知の国ブラジルでの旅を無事に終えることが出来ました。
約10年ぶりの一緒の旅行楽しかったです。ありがとう。

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