[海外仕入旅行記]2009香港ジュエリー&ジェムフェア
店長の藤森です。出張も今日でちょうど7日目。
昨日、バンコクより無事香港に到着しました!
今回初めて訪れる香港のジュエリーフェアは、年に3回も行われるのですが、2月と9月のフェアはすごい規模で行われます。実際に来てみると本当にすごいでかい。。。
会場も2会場でやっているのですが、ビッグサイトと幕張メッセの両方の会場をすべて使ってやっている感じです。
オープニングには、獅子舞が会場を練り歩いていました。
初めての訪問なので平年と比べることが出来ませんが、まったく不況を感じさせない華やかさです。
ちゃんと見始めるとあまりのボリュームに眩暈がしてくるので、メーカーの製品ブースはすべてスキップ。大体人が作ったものをあんまりはじから眺めても仕方がないし。。
見ごたえがあったのは、FINE DESIGN PAVILIONという企画ブース(といっても東京ドームひとつ分くらいのでかいホール)で展示されていた、アンティークジュエリーとありえないくらいゴージャスなジュエリーたち。ひとつでオーバー1千万円(想像)のジュエリーがゴロゴロ展示されていました。
今回の香港のフェアは、先日のジュエリーデザインアワード2009の主要賞の副賞としてプレゼントされた視察旅行でもあるので、受賞者の皆さんと会場を訪れてたのですが、昼ご飯もご一緒することが出来ました。
ランチは、僕の引率で無理やり皆さんを会場の外に連れ出し、今回の香港訪問の最大の目的(ウソです)ふかひれスープ餃子を食べに。
日本にも銀座や丸の内に支店がある「福臨門Fook lam Moon 」ですが、本場の香港本店では、ふかひれスープ餃子を日本の半額程度の値段で食べられます。
みんな選んだ点心の数々もすべて美味。よい飲茶タイムになりました。
夜は、ホテルで一休みしたあと、ジュエリーデザインアワード受賞作品 の製作者の石井貴志氏と、夜の香港へ、定番の夜景と夕食に。
夜景を見ながら乾杯して受賞を改めてお祝いしました。
明日はいよいよこの旅の最終日。
空港に隣接する第2会場にて、最後の仕入れを行い、そのまま日本に帰国します!
仕入れの成果は、帰国後にまたブログで。お楽しみに!!
[海外仕入旅行記]バンコクジェムフェア
店長の藤森です。
バンコクに到着して今日で4日目になります。少し落ち着いたのでようやくブログの更新です。
バンコクのジェムフェアを訪れるのは、今年で3回目となります。
いつもながら巨大な会場に、ド肝を抜かれます。。
ルース(裸石)を取り扱う業者だけでも、数百ブース。製品も合わせるとその4倍くらいのブースとなるので、すべてのブースを見るにはとても4日間の会期では足りません。
今年も何とかカラーストーンのブースだけはすべて廻ろうと頑張りました。
バンコクは、世界的なカラーストーンの集積地で、特に東南アジア、南アジアで取れた宝石のほとんどがバンコクを通過して世界に流通していきます。
主役は、ルビー、サファイヤ、エメラルドの3大貴石ですが、トルマリンやガーネットなどの半貴石も豊富な種類の意思を一度に見ることが出来ます。綺麗な石はすぐ数十万バーツ(1バーツ約3円)となってしまうので、仕入れの一番の狙い目は、半貴石の個性的な石たち。具体的には、カボッションカットの石やカービングの施された石、もしくは原石に近いドルージータイプの石です。
今年は、特にトルマリンの面白い石に取り付かれてしまい、ほとんどの時間をトルマリン選びに費やしました。
数時間かけて選び出した石は、また日本に帰国した後写真を撮ってご紹介します。
ただせっかくなのでひとつだけご紹介。
大き目のスクエアフォルムのタンザナイトです。クッションのような両面カボッションカットで、表面にすばらしい彫りが施されています。
タンザナイト独特の青みが、半透明でもしっかりと強い輝りがある魅力的な石です。
是非リングにしたいと思っています。しかも男性用のリングに!
バンコクは、訪れるたびにどんどん変貌して行き、すさまじい勢いで近代化していますが、まだ車の間を縫うように走るテゥクテゥクの姿を見るとほっとします。
町の様子は変わっていきますが、のんびりとしたタイ人の笑顔にはやっぱりホッとさせられます。
居心地のいい街だなぁといつも思います。
さて、次は香港です!
[海外仕入旅行記]明日からバンコクと香港へ仕入れに行ってきます
明日9/17から9/24まで、店長藤森はタイのバンコクと香港のジュエリーフェアに行ってきます!
バンコクのジェムフェアは、今年で3回目。香港のフェアは今回初めての訪問です。
香港は、通算4回目。
最初に行ったのは学生時代、まだ、飛行機が街中に墜落するように着陸する香港カーブが有名な啓徳空港でした。あの頃は本当にジャッキーチェーンな町並みだったなぁ。
前回は会社員時代に、1泊2日弾丸ツアーで上海蟹を食べに行って以来なので8年ぶりくらいでしょうか。多少は変わったかな?
バンコクも香港も暑そうだけど、今年の日本の夏が涼しかったので、少し暑さも楽しみです!
今年も素敵な石に出会えるのを楽しみに。
あと勿論食べ物も!バンコクのパイナップルチャーハン、香港のふかひれスープ餃子。。
行ってきまーす!
[フルオーダージュエリー 海外仕入旅行記 ADAMオリジナルジュエリー]ドゥルージータイプのルース ~ヨーロッパで仕入れたルース③
ヨーロッパで仕入れてきたルース(裸石)のご紹介、第3弾は、ドゥルージータイプのルースです。
ドゥルージーは、アルファベットで書くとdrusyとかき、カタカナではドゥールージーやドルージーと表記されたりもしますが、語源となる英語はdruseで、日本語に直すと「集晶」となり、文字通り小さな結晶が集まって固まったものという意味になります。
宝石でドゥルージーというと、主に水晶系の石で、表面が細かい結晶で覆われた石を総称して呼びます。
私自身、個人的にドゥルージータイプの石が好きで、これまでにもドイツやイタリア、バンコクで珍しい石を仕入れては、製作をしていますが、今回も個性的なルースを手に入れることが出来ました!
(左)ウバロバイトガーネット ¥21,000(税別)
(右)ウバロバイトガーネット ¥16,000(税別)
ロシアで取れる明るく美しい緑色のウバロバイトガーネットのドゥルージーです。
元々1mm以上の穴居うにはほとんどならない石なのですが、母岩に均一に結晶化したものはとても美しく、ドゥルージーの中では一番好きな石です。
ウバロバイトガーネット ¥49,000(税別)
こんな形のルースもありました。クリスマス限定かな?
オニキス(黒メノウ)ドゥルージー \26,000(税別)
黒めのうのドゥルージーです。ショット不思議な星型です。
オニキス(黒メノウ)ドゥルージー \36,000(税別)
同じく黒メノウです。雲のような形です。写真だとわかりにくいですが、表面の起伏がとても面白いです。
ラピスラズリ \21,000(税別)
ゴールドの符が綺麗に出ている、ラピスのドゥルージーです。ペンダントにオススメの細長いマーキース型です。
パイライト \6,000(税別)
同じくマーキース型の石で、パイライトのドゥルージー結晶です。渋めの黒茶色がおしゃれです。メンズのペンダントを作ってもいいかも。
アジュライト \35000(税別) 売約済み
最後は、一番変わったアジュライトのドゥルージーです。こちらはなんと全面結晶化したアジュライトの塊です。どの面から見ても美しく、明るい夜空のように青く光り輝きます。こちらは既に売約済みとなってしまっておりますが、売れる前は、ペンダントか、少しデザインをしてブローチも面白いかなぁと考えていたら、何とリング!としてご注文を頂きました。
(左)ホワイトアゲート \18,000(税別)
(右)グリーンアゲート \21,000(税別)
こちらは、店頭の在庫のルースで、今回仕入れた石ではないのですが、合わせてご紹介させて頂きます。
ドゥルージーのアゲート(メノウ)の珍しい色のハート型の石で、左は、真っ白な雪のようなホワイトアゲート、右はウグイスメノウとも呼ばれる黄緑色が綺麗なグリーンアゲートの結晶です。
どちらものハートの形だけでなく、表面の起伏がとても面白いルースです。
(左上)SV マンダリンカラーアゲート リング \35,000(税別)
(右上)SV ブラックアゲート リング \35,000(税別)
(下)SV ウグイスメノウ リング \35,000(税別)
ドゥルージーの石は、石だけでも一つ一つが非常に個性的で、それぞれ魅力的なので、上の写真のリングのようにルースそのものを身につけるようなアイテムに仕上げるのもオススメです。
[フルオーダージュエリー 海外仕入旅行記]カービングのトルコ石など ~ヨーロッパで仕入れたルース②
ヨーロッパで仕入れたルースのご紹介、第二段です!
トルコ石というと、名前の通りトルコで取れる石と思われがちですが、それはかつてヨーロッパにトルコ人商人が持ちこんだためそのように呼ばれていますが、世界的な産地となると、トルコではなく、アジアではイランやアフガニスタン、それとアメリカ、オーストラリアといった地域になります。
特にアメリカのネバタ州やアリゾナ州で産出されるトルコ石は、良質なトルコ石が多く、産地が判る綺麗なものは
かなりお値段がします。
トルコ石は、ヨーロッパで取れる石ではないのですが、古代からアジア地方からの特産物として持ち込まれ、人気のある宝石として長い歴史があります。
またドイツやイタリアは、トルコ石のカットでも有名で、特にイタリアでは、カメオで使用するのをはじめ、サンゴと並んで不透明の石の中ではとても人気があり、トルコ石というとインディアンジュエリーのカジュアルなものを想像する事が多いですが、イタリアでカットされたりデザインされたトルコ石は世界中に高級ジュエリーとして流通しています。
今回の仕入れでは、面白いトルコ石を探そうと、くまなく探して周り、沢山収穫がありました。
まずは、ドイツのカットらしいトルコ石から。
まず、こちらは大粒のドロップ型のルースの表面を、細かくミラーカットが施されたペアのトルコ石です。
淡いブルーの色合いが、大きさがあるにもかかわらずそれほど大げさにならない良い雰囲気になっています。
トルコ石 ラウンド \9,000(税別)
コゴロン ラウンド \12,000(税別)
こちらも表面に幾何学的なカットをされたトルコ石です。同じシェイプでコゴロン(ホワイトアゲート)です。
淡いブルーと白い石の組み合わせも綺麗ですね。
表面のやわらかいカーブを描いたカービングがとても綺麗なトルコ石です。
とても立体的な彫りで左右対称のペアのルースは、イヤリングにもいいし、
おもしろいペンダントにもなりそうです。
サンゴ カービング オーバル \65,000(税別) ※売約済み
最後は、番外編でトルコ石ではなくサンゴです。
とても淡いピンク色が美しい、エンジェルスキンカラーのカービングサンゴです。
中心から輪郭へ向けてすこしずつ色が濃くなっていくグラデーションがとても綺麗です。
ご紹介したトルコ石、サンゴだけでなく、オニキスや各色のアゲートなど、
不透明な宝石たちも本当に魅力があります。
次回はもう少し変わったルースたちをご紹介します!