This is Kubota from Adan Staff.
先日、スタッフのみんなで山梨の宝石研磨工房に行ってまいりました!
新宿からバスに乗り込み、たった2時間で甲府へ到着、早いですね!
着いてまず向かったのはいつもお世話になっている宝石の研磨工房さん。
東京の展示会ではよくお会いしていましたが、今回初めて工房を訪問させていただきました!
こちらの研磨工房さんではカメリアカットand ... andダイナミックカットなど、魅力的なルース達をいつも綺麗に仕上げていただいています。
到着してまず見せていただいたのは原石のお部屋。
世界各地から集められた、たくさんの種類の原石がまるで博物館のようにゴロゴロと、、
この原石をカットするとどんな風になるかな〜と想像が膨らみます。
1日いても飽きない空間ですね〜。とても楽しかったです!
続いてはこのゴロリっとした原石からカメリアカットへの研磨方法を実演していただきました。
たくさんある原石の中からサイズや色味等を選別し、ちょうど良さそうなものが見つかったらまずは大まかな輪郭取りの作業です。
説明を聞いてふむふむとしていた次の瞬間、、キュイーン……
「え!!………す、素手で!??」と一同すでに驚きです!
びっくりしているうちに華麗な手さばきであっという間に輪郭取りが完了しました。
サクサク削ってらっしゃいましたが、本当はすごく難しいんだと思います。職人さんに拍手!(パチパチ
お次の工程は、先ほど大まかな輪郭を取ったルースを定型サイズに整える作業です。
旋盤のような機械にルースをセットし、ラウンド型やペアシェイプなどルースの輪郭をきっちりと整えていきます。
見事まんまるな輪郭になりました!
輪郭が取れたらお次はいよいよファセットを切っていく作業です。
仕組みとしては、持ち手に接着したルースを回転する円盤に当てて削っていくのですが、、
ご覧いただけるように取り付ける先の工具の種類もたくさんあります。
多角形の部分を台座にセットすることでファセットを一定の数で切ることができるのだそうですが、8面体を半周回して16面体に、、そして角度を変えて再び8面…などそれぞれの目指すカット数に向けてなんどもなんども持ち手を微調節しながら研磨していきます。
特にファセット数の多いカメリアカットは何段階にも分けてカットしていくそうです。
ため息ものの職人技です。
力加減でファセットの面の大きさが変わるそうなので、均一な力で研磨していく必要があるそうです。
考えただけで難しそうですね、、しかし実際は目の前で気持ち良いほどリズミカルに研磨されていくんです。
聞いてみるとこの方はかれこれ30年程このお仕事をされているそうです。
まさに熟練のなせる技ですね、素晴らしかったです!
カメリアカットはこうして出来上がった複雑なファセット構造のおかげで、その一面一面の光の反射によりルースの中に様々な色が混ざった様に見えるのがとっても美しいカットです。
一層愛着が沸くコレクションとなりました♪
さて、長くなってしまったので今回はここまで。
後編では手擦りの宝石研磨の加工の様子をご紹介しますね(^^)
お楽しみに!