I went to "Costume Jewelry: Reformers of Beauty

三軒茶屋のオーダーメイドジュエリーADAMです。

先日、パナソニック汐留美術館で開催されているコスチュームジュエリーの展覧会へ行ってきました。

これまであまりなじみのなかったコスチュームジュエリーというジャンル、初心者としてふむふむ、時々クスリとしながら楽しく鑑賞させていただきました。

コスチュームジュエリーと、私たちが普段扱っている貴金属のジュエリーとの違いといったら、なんと言ってもまずはその素材です。

合金、エナメル、ガラス、はたまたフェルトに巻貝、木の実…とにかく幅広い素材が使われていることに驚きました。

そして素材として貴金属を使わないということは、デザインの自由度を格段に高くすることができます。

プラチナやゴールドなどの貴金属は、比重が高く重さもありますが、少ない量でも強度はバッチリ。

金属の価値自体も高いので、一般的には必要な量の金属でジュエリーにお仕立てしていきます。

また、コスチュームジュエリーでは石は高価な宝石ではなく、ガラスや模造パールなどを使うことでコスト面の制約からも解放されます。

金属も石も、もはや「なんでも使い放題」状態。

デザイナーの発想や主張を自由に表現でき、眺めていて非常に楽しかったです。

当初は本物のジュエリーの代替品的な役割もあったものの、その自由なデザイン性から全く別のジャンルとして花開いたそうです。

 

会場ではデザイナーごとのまとまりで展示されており、とにかくそれぞれの個性が豊かでした!

モチーフ系や、ストーリー性のあるデザインも多く、

まずはタイトルを見ずにそれが何を表現したジュエリーなのかということをなぞなぞ的に楽しむのも良かったです。

これらのジュエリーが当時どのような状況で身につけられたものだったのかというと、

ファッションへのプラスアルファの存在だったそうです。

お食事会のドレスに合わせたり、お仕事のブラックスーツにさらりと合わせたり。

自分も周りも気分がちょっと上がる、そして会話のきっかけにもなるような、きっとワクワクする存在だったのでしょう。

もし展覧会に行かれる方がいたら、ぜひ一歩下がって、作品を少し遠くから眺めてみてください。

目の前にそのジュエリーをつけた方が現れたと想像してみると、当時にタイプスリップしたような感覚が味わえるかもしれません。

これはきっとパーティー用、これはバカンスに、なんて考えながら見てみるのも楽しいですよ。

中には、これは一体いつ着けるの!?というものも出てきます。しかもたくさん。笑

 

1時間ほどで見終える展覧会でしたので、気楽な芸術の秋のお出かけにいかがでしょうか。

 

コスチュームジュエリー
美の変革者たち
2023.10.7-2023.12/17
パナソニック汐留美術館

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