This is Kubota from Adan Staff.
以前ご紹介した山梨の研磨工房見学の続きをご紹介します。
前回のブログではルースを器具にセットしてファセットをカットしていく様子をご紹介しました。
こちらもまさに熟練の技で圧巻!だったのですが、
今回は手の感覚だけで面を仕上げていく手磨りについてご紹介します。
まずはこんな状態のアメジストの原石からスタートです。
職人さん、「ふむふむ、これなんか綺麗なルースに仕上がりそうだなー」と長年の勘からさっと原石をピックアップ。
角度をセッティングする器具などは使わずに素手で磨っていくと聞いていたのでどんな形になるのかワクワク見守っておりました。
回転する板の上でまずは荒削りをしていきます。
お話ししながら、さっさっさーと…
あっという間に長方形の形になっているではありませんか!!
これには一同驚きです。
大変失礼ながら、「手で磨る=ラフカット」と勝手に思いこんでおりましたので、
まさか誤差が目立ちやすいスクエア型になるとは全く想像していませんでした!
みるみるうちに仕上がっていく様は圧巻でございました。
てっきりこういうカットはまっすぐセットできるような器具を使うと思っていたのでただただ驚愕です。
この後はルースを当てる板と研磨剤を細かいものに変えて表面をピカピカに磨いていきます。
せっかくきれいにカットしたファセットをだれさせないよう、同じ角度で磨いていきます。
実はこの行程であえて職人さんがバトンタッチして実演していただいています。
本当は自分がカットしたルースではなく、他人がカットしたものを磨くというのは手が違うから難しいものだそうなのですが、それでも音と手の感覚でぴったりに合わせて磨き上げてしまうという職人技をこちらでもしっかり見せていただきました。
この通りピカピカです!思わず拍手!!
目から鱗の連続で非常に濃い時間を過ごさせていただきました。
みなさんありがとうございました!