ミュンヘン滞在2日目からいよいよ、ヨーロッパ最大のジュエリーフェア「INHORGENTAインホルゲンタ」が始まりました。
↑雪景色のメッセ会場。空港?と思うくらい規模の見本市施設です。
インホルゲンタは、イタリア留学時代の6年前から通っている見本市ですが、他の有名見本市と同じように、有名ジュエリーブランドの出展もありますが、製品の展示がメインであるイタリアやパリの見本市とは違い、職人の国ドイツならでは、製品以上にジュエリーの材料であるルース(製品になっていない裸石)や工具の膨大な展示があり、またヨーロッパで活躍するジュエリー作家やプライベートブランドの展示もとても充実していて、ジュエリーの製品を買ったり売ったりする人より、ジュエリーを作る人にとってとても楽しい見本市It is.
特にドイツは、ジュエリーの製作だけでなく、宝石の研磨の世界でも、その伝統的な職人技が世界的にとても有名で、僕がインホルゲンタを訪れる最大の理由は、そのドイツで研磨された石の仕入れIt is.
日本では、お金をかけて良いカットをされるのは、基本的にダイヤモンドや貴石と分類されるルビーやサファイヤ、エメラルドなどの高い石がメインで、半貴石といわれるいわゆる石そのものの値段が余り高くない石は、製品になったときもあまり高い値段がつけられないといった事情もあるため、ほとんどがアジア諸国でそれほど時間やコストをかけて研磨をしています。
しかし、ドイツでは、あまり高くない半貴石だからこそ、カットにお金をかけて、大胆で面白く、また高品質なカットをしたものがたくさんあり、そんな素敵な石たちが僕の仕入れのメインターゲットIt is.
今回も丸3日かけて、ビックサイト何個分という巨大な会場をくまなく見て周り、とても素敵な石をたくさん手に入れてきました。どんな石を手にいいれたのかは、今後少しずつこちらのブログで紹介していきますので、お楽しみに!
でもちょっとだけご紹介。
最終日の一番最後に手に入れた、グリーンアンバー(緑色の琥珀)のカット石です。
緑色の琥珀自体、珍しいアイテムですが、そのカット石となるとより希少です。
柔らかい琥珀をカットするのはとても高い技術が必要ですが、石の研磨の世界だけでも作家やアーティストがいるドイツでは、それをまたありきたりのカットではなく、こんなに変わったカットにしてしまうのがドイツの研磨の世界です。琥珀とは思えない、透明感と輝りのよさ。そして何より素敵なカットです。
最後に、やっぱり食べ物の話もすこし。
今回も、懲りずに?!ドイツ料理とビールを毎晩ちゃんと食べていますが、ソーセージや豚肉とジャガイモというドイツ料理鉄板カップルには、さすがに三晩が限界なのですが、今回は良い魚介スポットを発見!し、フェアの会場帰りの夕食前に、ワインと魚介で一休みすることで、またソーセージとビールに立ち向かっていけるという、とてもよい食の循環(笑)が生まれました。
中央駅の中にある、伊勢海老のマークのワイン屋さんがやっている、魚介料理の立ち飲みバー。
↑海老(大小の2種類がある)のグリルとリースリング(ドイツの白ワイン)。
ドイツの白ワインは、あまり癖がなく、立ち飲みにぴったり!
もう一軒は、スーパーの魚屋さんに併設する魚介料理の店。閉店までずっと満席。
↑ゴロゴロと白身魚が入った魚介のスープが大人気。
冷えたからだと豚肉に疲れた胃袋にとても沁みわたります。
明日ミュンヘンを離れ、久々の長距離列車で丸一日かけてドイツからイタリアのフィレンツェに移動です。