[海外仕入旅行記]アメリカ・ツーソン仕入れ日記2011 その5
仕入れ3日目。早くもツーソン最終日です!
今日は朝から昨日に引き続いてテント巡り。昨日よりより暖かくなって、ようやくダウンジャケットから開放されて、アリゾナらしい気持ちいい気候に。
こちらのテントは、ついに恐竜登場!?
原寸大のマンモスでした。そして、なぜかその前には、妙にリアルな人形が入っあむらいもた日本の甲冑が。
サムライも化石の一種?!
同じテントで、化石から、置物の大きな水晶、建材のような掘り出したばかりの石(というより岩)、そしてジュエリーに使用する綺麗な宝石まで、何でも売っている巨大テントも。
ガラクタのような箱がたくさん並ぶ中に、綺麗なアズライト(群青)の結晶を発見。
激安でした。
そして、昨日、見つけられなかった、天然が作る見事な立方体の金属結晶、キュービックパイライト。
ネットで探してようやく業者を突き止めました!
なんと、スペインのワインで有名なRiojaという町で採れる天然石だそうです。
午後からは、またメイン会場のコンベンションセンターに戻り、狙いを定めていた石を一気に交渉して仕入れ。
ラストスパートで最後の2時間、かなりの数、金額の仕入れを行いました。
3日間通して、非常に充実した仕入を行えました。
会場を午後の3時に後にし、そのまま空港へ。
空港への道は、ようやく暖かくなり、車の窓を開け、気持ちよい風とアリゾナらしい風景をしばし楽しむことが出来ました。
あっという間のツーソン72時間滞在でした!
[海外仕入旅行記]アメリカ・ツーソン仕入れ日記2011 その4
ツーソンでの仕入れ二日目です。
今日は、少しだけ寒さが和らぎました!
ホテルの噴水が凍るくらいの大寒波、やはりかなり異例の寒さのようです。
さて、今日は、ツーソンのジェムフェアの一番のメイン会場である、コンベンションセンターの会場です。
ここは、いわゆる見本市会場で、高い天井の大きなスペースにかなりゆったりとした配置で展示が行われています。
特に、香港やドイツ、もちろん東京の展示会でも、ほとんどお目にかかれないアメリカの業者も多く出展していて、非常に新鮮。
ただ、昨日はかなりハイペースで仕入れをしてしまったので、今日は少し落ち着いて、ゆっくり狙いを定めます。
一通り、会場を巡ったあと、おおよそ仕入れの予定のものを決め、会場の外へ。
次は、ツーソンの名物でもある、テント会場へ向かいます。
ツーソンのミネラルショーは、毎年1月の終わりから約一ヶ月ほど、ツーソンの町全体で行われます。
先に紹介したメインの会場を中心に、2,30km四方に会場が点在し、その多くがホテルやモーテルの客室、そして下の写真のような巨大な特設テントを使用した会場になります。
まず雨が降ることはないであろうツーソンの土地柄を利用し、どこの会場も日よけはあるけど壁はない半オープンエア。
それぞれの会場に特色があるようですが、まずはメイン会場から歩いていける3つのテント&モーテル会場へ。
さっそく、露天の業者でツーソンのあるアリゾナ産のトルコ石の原石のかけらをゲット!
原石といっても、サイズも綺麗さもそのままリングやペンダントなどのアイテムに使えそうです。
テントは、宝石もあるのですが、基本的には鉱物がメイン。
こちらは中に大人も入れそうな大きなアメジストの結晶。
人の背丈よりずっと大きい、水晶の結晶。しかもそれほど値段は高くない。。
誰が買うの?どこにおくの?どうやって持っていくの?
テント会場は驚きのものばかりです!
続く
[海外仕入旅行記]アメリカ・ツーソン仕入れ日記2011 その3
いよいよ、ツーソンでの仕入れ開始です!
ツーソンのミネラルショーは、ツーソンの町中で展示が行われるのですが、宝石を扱うジェムショーのメインの会場は二つあり、ひとつがコンベンションセンター(見本市会場)で、もう一つが会期間中だけ特設される巨大テントです。
テントといっても、中に入ればもう大きな展示場そのものです。
初めてのツーソン、初めての展示会場で、最初は緊張しましたが、会場内を歩き始めると、香港やドイツの展示会で顔見知りの業者も多く、ちょっと安心。逆に徐々に興奮してきて、本格的に仕入れ開始です!
最初は、一番のお目当てのトルマリンの針が中心に入っているミラーカットのクオーツを早々に見つけ小躍り!
そのあとは、見るもの見つかるもの、それぞれ石がかけがえなく素晴らしく、どんどん買い付け、あっという間に所持金がなくなっていきます。
ブラジルでお世話になった業者も出展していて、香港のフェア以来の久々の再会に、無駄話も色々しながら、お勧めの石の中から選別。あっという間に時間が過ぎていきます。
ドイツに行かないと会えないと思っていたドイツの石屋さん(宝石の研磨の世界では本当にトップレベルの業者)もたくさん出展していて、あーイタリアの学校に行ってた日本人だ、とすぐに分かってくれたりして、とても嬉しく思ったり。世界中の案外限られた人たちで成り立っている狭い世界を実感します。
香港のショーも、世界中から業者もバイヤーも集まり、中国パワーも手伝っていまや世界最大のジュエリーショーになりつつありますが、ツーソンのショーはある意味、宝石の聖地で、世界中から売る人も買う人も宝石が好きな人たちが集まって強い共感を持ちながらやり取りしている感じがします。
また、もちろんなのですがアメリカの業者がとても多く、日本の業者と同じく国内だけでビジネスをしている業者が多いので、彼らに会えたのはとても新鮮で、はじめてアメリカのジュエリー業界に触れた気がしました。
結局朝の10時から夕方の6時まで、昼食もマヒィンを立ちながら食べただけで、後はずっと石選び。至福の8時間でした。
ただ、3日で使う予定だった予算を完全に一日で使い切ってしまいました。。
全く温存できず。反省。
[海外仕入旅行記]アメリカ・ツーソン仕入れ日記2011 その2
無事、ロサンゼルス経由でツーソンに到着しました!
夕方発の飛行機でそれほど眠れるわけはなく、日本時間で午前2時頃(現地時間は朝の9時頃)にアメリカに到着し、そのまま時差ぼけを強制補正するため、夜まで寝ずに過ごしました。
夕方にホテルにチェックインしてから、猛烈な眠気が襲ってきましたが、同行していただいている方のお誘いで、夜は、ディズニーランド内のレストランのような、ウェスタン満点のステーキ屋さんに。
メニューは、Tボーンステーキの種類が、大きさにより、ビックカウボーイ(L)とカウボーイ(M)とカウガール(S)。ビックカウボーイは、アメリカ人の食べるラージなのでさすがにやばいですが、カウガールはプライド的に頼めないので、カウボーイで。
で、出てきたのがこちら↓
これは一種のカウボーイ的な挑戦状だと受け取り、完食しなければカウガールに笑われると覚悟を決めます。
しかし、案外。
脂身のない味は深いけどあっさりとした赤みのステークは、カルフォルニアワインの相性も抜群に、案外見る見る平らげ、完勝!
30を過ぎてから急激に油脂を消化できなくなったへなちょこな胃袋でも、それほど胃もたれすることもなく、ホテルに帰ってからも、時差ぼけ対策にもう一息と、2時間あまりビールを飲み、就寝。
仕入初日は、抜群のコンディションで目覚めました!
さて、いよいよ初ツーソン、仕入れに向かいます!
[海外仕入旅行記]アメリカ・ツーソン仕入れ日記2011 その1
昨年のブラジルへの仕入れ旅行に続き、今年もアメリカ大陸へ仕入れに。ブラジルと同じく、憧れのツーソンです。
ブラジルは、鉱山の街まで訪れましたが、ツーソンは見本市です。
といっても、タダの見本市ではなく、約一ヶ月間ツーソンの町全体が見本市会場となる、世界最大の鉱物フェア。
ジュエリーに使用するジェムストーンをはじめ、アクセサリーに使用するビーズ用の原石、
隕石や化石などのまさに鉱物コレクターアイテム、そして置物用の大きな天然石まで、
あらゆる石が世界中からのこのツーソンに集結し、またそれを求めて世界中からバイヤーが集まってきます。
いつかは行きたいと思っていたけれども、ヨーロッパやアジアで訪れるジュエリーの見本市と違い、
ともかく規模が膨大すぎて、手を出せずにいたのですが、
今回は、毎年仕入れに出掛ける同業のよき友人の好意に甘えて、同行できることになり、
何とか時間をやりくりして3泊5日の強行軍で出掛けることにしました。
しかし、ツーソンという町。ジュエリー関係者以外、名前を知っている人もほとんどいないくらい、
観光ではほぼ訪れる理由のない町(と言ったら失礼かな)。
アリゾナの南、メキシコの国境まですぐの砂漠の町です。